米国防総省、イランの衛星打ち上げ失敗を監視 再度試みる兆候も

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新たな打ち上げが間近に迫っているとみられるイランの宇宙基地の衛星画像/Planet Labs/Maxar/Middlebury Institute of International Affairs at Montere

新たな打ち上げが間近に迫っているとみられるイランの宇宙基地の衛星画像/Planet Labs/Maxar/Middlebury Institute of International Affairs at Montere

(CNN) 米国防総省が今月、イランによる衛星の打ち上げが失敗に終わった経緯を監視していたことが23日までに分かった。複数の国防当局者がCNNに明らかにした。

今月半ばに行われた打ち上げは失敗したものの、衛星画像の分析からイランは近く新たな打ち上げを試みる見通しだという。

人工衛星を運用するプラネットとマクサーの2社がとらえた画像からは、この数日間イランの宇宙基地での活動が増えている様子がうかがえる。 画像を分析した米ミドルベリー国際大学院モントレー校の専門家はそう指摘する。

画像は今月20日に撮影されたもので、燃料コンテナや車両、移動発射台が写っている。今後数日か数週間での新たな打ち上げを示唆するものだという。

現場は首都テヘランから約320キロほど東に位置するイマーム・ホメイニ宇宙基地。

国防総省の報道官はCNNへの声明で、今月12日に行われたイランによるロケット打ち上げについて、米宇宙軍が失敗に終わったことを把握していると説明。失敗の原因や、打ち上げのどの段階で不具合が発生したのかは不明とした。過去のイランの衛星打ち上げでは、発射台での爆発やその後の工程で失敗するケースが起きていた。

国防当局者は打ち上げに使用されたロケットを特定していないが、ミドルベリー国際大学院のジェフリー・ルイス教授によると、エンジンに北朝鮮の技術を取り入れた「シムルグ」ロケットだった公算が大きいという。実際にシムルグであれば、同ロケットの打ち上げは4回連続で失敗に終わったことになるとルイス教授は述べた。

イランの衛星打ち上げに対しては挑発行為だと批判する声が上がる。ロケットで使用する技術は大陸間弾道ミサイル(ICBM)に必要なものと類似しているというのがその理由だ。

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