共和党の州知事2人、政権移行の停滞でトランプ氏を批判

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政権移行が停滞しているとして共和党の州知事2人がトランプ氏を批判した/MANDEL NGAN/AFP/Getty Images

政権移行が停滞しているとして共和党の州知事2人がトランプ氏を批判した/MANDEL NGAN/AFP/Getty Images

(CNN) 共和党のベーカー・マサチューセッツ州知事とホーガン・メリーランド州知事は10日、新型コロナウイルスの流行が続く中で連邦政府の政権移行が停滞しているとして、トランプ大統領をそれぞれ批判した。

ベーカー氏は投票に不正行為があったとのトランプ氏の主張を「根拠がない」と切り捨て、その調査に司法省を動員しようとする最近の動きは不適切だとの認識を示した。連邦政府がコロナ対応で一次的な責務を負う中で政権移行が進まないのは受け入れがたく、時期としても「最悪だ」と述べた。

ホーガン氏は「経済が崩壊し国中で死者が出ている状況で政権移行が進まないとは」と嘆き、景気刺激策も進展がなく、新たなウイルス対策もない中での移行の停滞に「狂っている」と述べた。

トランプ氏は大統領選で民主党候補のバイデン前副大統領に当確報道が出た後も、選挙に不正があったとして敗北宣言を拒否。政権はバイデン氏への移行プロセスを正式に開始する重要文書への署名を拒んでいる。

ベーカー、ホーガン両氏とも以前から大統領選でトランプ氏を支持しないことを明確にしている。当確報道の後はバイデン氏に祝福を送っていた。

ベーカー氏は「40年間の共和党員」を自任し仲間の共和党員のために仕事をしていると強調する。トランプ氏とは理念的に相いれず、ジョージ・フロイドさんが死亡した事件後に発生した全米規模のデモでは、大統領が敵意や攻撃性、自己の利益しか考えない姿勢を示していると批判していた。

最近では連邦最高裁の新しい判事の指名や承認は選挙を待つべきだとも発言。選挙で敗れた場合の平和的な権力移行をトランプ氏が選挙前に約束しなかったことも非難していた。

ホーガン氏は穏健派の共和党員で、2024年の大統領選挙への出馬を検討しているとの臆測も出ている。前回16年の大統領選では自分の父親、今回の選挙ではレーガン元大統領の名を書いたと明らかにし、「投票ではその職に就いていて欲しい人物を示すのが重要」と述べていた。

今年4月には米紙ワシントン・ポストにトランプ政権が早期のコロナ検査への対応でしくじったと批判。夏に発行された本でも政府の対応を切り捨てていた。

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