副大統領候補討論会のアクリル板、ペンス氏は設置を拒否

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ペンス米副大統領(写真左)と民主党の副大統領候補ハリス上院議員(写真右)/Getty Images

ペンス米副大統領(写真左)と民主党の副大統領候補ハリス上院議員(写真右)/Getty Images

(CNN) 米大統領選に向けて7日に開催されるペンス副大統領と民主党の副大統領候補ハリス上院議員の討論会で、感染予防のためにアクリル板を立てる案にペンス氏側が異議を唱え、同氏の周りには設置しないことになった。

アクリル板の設置は、主催の大統領候補討論会委員会(CPD)が感染予防策の一環として発表していた。ハリス氏側は決定事項ととらえていたが、ペンス氏側が反対した。

CPDのメンバーがCNNに語ったところによると、同委員会はハリス氏と司会者がアクリル板を立てることを認める一方、ペンス氏に設置を義務付けはしない方針。この日は終日、両陣営と討論会の形式などを詰める協議が続いたという。

ショート副大統領首席補佐官はCNNとのインタビューで、「アクリル板の目的について医学的根拠を聞いていない」と語った。ハリス氏が自身を守るために設置を希望するのは構わないが、ペンス氏には必要ないとの考えを示した。

トランプ大統領や側近らの感染が相次ぐなか、ペンス氏の担当医は6日に公開したメモで、同氏は感染者との濃厚接触者には該当せず、隔離の必要もないと主張。複数の検査で陰性判定が出ていると強調した。

ハリス陣営の報道担当者は、同氏が安全策を守って討論会に参加する予定に変わりはないとコメント。「トランプ政権のマスク戦争が今度は防護シールド戦争に変わったというのなら、政権の新型コロナウイルス対策が失敗とされる理由は明らかだ」と批判した。

アクリル板のような仕切りは通常、一定の間隔が確保できない場合に推奨される。討論会では両候補が約3.7メートルの距離を置いてステージに立つ予定。両候補と司会者以外の入場者にはマスクの着用が義務付けられる。

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