ツイッターの認証マーク有料化、米中間選挙後に延期 マスク氏になりすます有名人も

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米ツイッターは、有料プランの「ツイッター・ブルー」で導入予定のアカウント認証サービスについて、米中間選挙が終わるまで提供開始を遅らせる/David Paul Morris/Bloomberg/Getty Images

米ツイッターは、有料プランの「ツイッター・ブルー」で導入予定のアカウント認証サービスについて、米中間選挙が終わるまで提供開始を遅らせる/David Paul Morris/Bloomberg/Getty Images

ニューヨーク(CNN Business) 米ツイッターは、有料プランの「ツイッター・ブルー」で導入予定のアカウント認証サービスについて、米中間選挙が終わるまで提供開始を遅らせる方針を決めた。関係者がCNNに明らかにした。

ツイッターは先に提供を開始したアップルのiOS向けアプリの更新版で、月額料金を支払ったユーザーは青い認証マークを獲得できると説明していた。この機能は同社の最高経営責任者(CEO)となったイーロン・マスク氏が、偽ツイートや偽アカウントに対抗する措置として提案していた。

ツイッターアプリの更新版に関してアップルのアプリストアに掲載された情報によると、ツイッター・ブルーの認証機能を使うためには月額7.99ドル(約1170円)の料金を支払う必要がある。認証マークはこれまで、政府関係者や有名人、ジャーナリストなどのアカウントが本物であることを確認するために使われていた。

CNNが5日午後にこのサービスを試した結果、まだ導入は完了していない様子だった。CNNは新たにツイッターのアカウントを登録して有料プランを選択したが、公開プロフィルに認証マークは表示されなかった。さらに、ツイッターはまだ値上げ前の4.99ドルを課金している様子だった。

認証マークの有料化に対しては反発が広がっている。中にはツイッター上でマスク氏になりすまして、「ブルー・チェック」システムに潜む欠陥を指摘する有名人もいた。

コメディアンのサラ・シルバーマン氏は自身の認証アカウントを使ってマスク氏になりすまし、マスク氏のプロフィル写真やカバー画像、氏名をコピーした。ツイートがシルバーマン氏のアカウントから投稿されたことを見分けられるのは、「@SarahKSilverman」というハンドル名のみだった。

シルバーマン氏は5日、「私は言論の自由の絶対主義者で、毎日朝食にうんちを食べる」とツイートし、米民主党の候補者を支持する投稿をリツイートした。

同氏のアカウントには6日、「一時制限」のマークが付き、ユーザーがプロフィルをクリックしようとすると「このアカウントからの異常な行動がありました」という警告が表示されるようになった。その後、シルバーマン氏はアカウントを自身の名前や写真に戻している。

女優のバレリー・バーティネリ氏も自身のアカウントの名称をマスク氏の名に変更した。4日のツイートでは「青い認証マークは身元が確認されているという意味だった。詐欺師が他人になりすますのは難しかった。もはやそれは当てはまらない」と指摘。「青い認証マークは月額7.99ドルで、本人確認なしに購入できる」と書き込んだ。

バーティネリ氏は、マスク氏の名前で民主党の候補者支持のツイートやリツイートを投稿した後、6日にはアカウントを自分の名に戻して「面白かった。言いたいことは言った」とコメントしている。

マスク氏は6日、「この先、『パロディー』と明記せずになりすまし行為を行ったツイッターのハンドルは、恒久的に停止する」とツイート。ツイッターで名前を変更すれば「認証マークは一時的に失われる」とした。

さらに、今後はユーザーへの事前警告なしにアカウントを停止すると予告し、「これはツイッター・ブルーの登録条件として明記する」としている。

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