イーサリアム、新方式に移行 エネルギー消費量99.9%削減

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
暗号資産イーサリアムが二酸化炭素排出量低減につながるソフトウェア更新を行った/Alvaro/Adobe Stock

暗号資産イーサリアムが二酸化炭素排出量低減につながるソフトウェア更新を行った/Alvaro/Adobe Stock

ニューデリー(CNN Business) 時価総額第2位の暗号資産(仮想通貨)イーサリアムが大規模なソフトウェア更新を行った。支持者の間では、二酸化炭素排出量の削減につながると主張する声が上がっている。

非営利団体のイーサリアム財団によると、「マージ」と呼ばれる待望の改良により、イーサリアムのエネルギー消費は99.95%近く削減される。「マージ」とは、従来からあるイーサリアムのメインネットと、「ビーコン・チェーン」と呼ばれるブロックチェーンが融合することを指すという。

これまで、イーサリアムはビットコインと同じ「プルーフ・オブ・ワーク」と呼ばれる仕組みで運用されてきた。この方式では、複雑なパズルを解くために高出力コンピューターが必要とされる。

今回の融合により、イーサリアムは「プルーフ・オブ・ステーク」と呼ばれる仕組みに移行する。コンピューター同士が競い合う必要がなくなるため、エネルギー効率が格段に上がる。

ドイツ銀行の調査アナリスト、マリオン・ラボーレ氏の今週のメモによると、イーサリアムは今回の切り替えにより「セキュリティーの向上やエネルギー消費量の低減、ネットワークのユーザーの増加、時価総額の増大」を実現したい考え。

暗号資産はここ数年で驚異的な躍進を遂げたが、環境負荷の大きさを指摘する声もある。暗号資産によるエネルギーの使用状況を追跡するサイト「ディジコノミスト」によると、イーサリアムの1回の取引は、平均的な米国の家庭による1週間の電力消費量に匹敵するという。

「Tech」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]