北朝鮮、韓国との通信線をすべて遮断

北朝鮮が韓国との間に設けた通信線すべてを遮断した/KCNA VIA KNS/AFP/Getty Images

北朝鮮が韓国との間に設けた通信線すべてを遮断した/KCNA VIA KNS/AFP/Getty Images

ソウル(CNN) 北朝鮮が「敵対する」韓国との間に設けた通信線についてすべてを遮断したことがわかった。2年以上にわたる緊張緩和と和平協議のとん挫を受けて、より対立的な立場を採用する可能性を示唆している。

北朝鮮の国営メディアは韓国との間の通信線を遮断したと伝えた。この中には軍当局間の通信線や、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領との間で利用するホットライン(直通電話)も含まれている。こうした通信線は、互いの行動や意図を誤解するなどの原因で起こる予期せぬ軍事的対立を抑止することにつながると考えられているため、重要なものとみなされていた。

韓国国防省によれば、9日午前の軍当局間の呼び掛けに北朝鮮からの返答はなかった。これは、2018年に通信線が設置されて以来初めての出来事だという。

韓国統一省は、通信線は意思疎通の基礎的な手段であることから、両国間の通信線を合意にのっとって維持する必要があると指摘した。韓国政府は合意に従って朝鮮半島の平和と繁栄に向けて引き続き取り組むという。

北朝鮮は、脱北者が韓国側から外の世界の情報を記したパンフレットやSDカードを散布したとして韓国政府を批判。北朝鮮では一般の人は強力な宣伝組織の承認を受けていない情報に触れることは違法であり、場合によっては悲惨な結果を招くことにつながる。

専門家によれば、北朝鮮政府は今回のパンフレットの散布を利用して危機的状況を引き起こそうとしている可能性がある。北朝鮮が危機的状況を利用して対話の必要性があるという雰囲気を醸成することは多い。

今回の通信線遮断の決断について、金委員長の妹で北朝鮮内の実力者でもある金与正(キムヨジョン)氏が大きな役割を果たした可能性がある。

北朝鮮は、今回の通信線遮断について、韓国との間の全ての通信手段を完全に遮断し、無益な物事を一掃するという決断の最初の一歩と報じた。

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