米東部や北部に異例のフラミンゴ飛来、ハリケーンの影響か

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米ケンタッキー州でみられたフラミンゴ/Amanda Woods Frazier

米ケンタッキー州でみられたフラミンゴ/Amanda Woods Frazier

(CNN) フラミンゴといえばアフリカやカリブ海、米フロリダ州などを思い浮かべるかもしれないが、米北部オハイオ州はまず浮かばない。

このためオハイオ州デイトン近郊にあるシーザークリーク州立公園にフラミンゴがいたというSNSの投稿を見て、バードウォッチングツアーを主催するジェイコブ・ローレフさんはすぐに同地へ急いだ。

公園に到着したローレフさんが見たのは、湖にいた2羽のフラミンゴだった。

「フラミンゴたちは岸に近い30センチほどの水の中でたたずんだり寝たりしていた」「目を覚まして水を飲み、頭上を飛ぶカモメを見上げていた」(ローレフさん)

その後午後6時ごろ、2羽は犬に驚いて飛び去ったという。

フロリダ州の鳥類保護団体の専門家ジェリー・ロレンツさんによると、ハリケーン「イダリア」が到来して以来、フロリダ州のほか、ジョージア、ノースカロライナ、サウスカロライナ、テキサス、ケンタッキーなど米東部から南部にかけての各州で、フラミンゴの目撃情報が相次いでいるという。

フラミンゴはフロリダ州の南部に位置する中米キューバと南西に位置するメキシコのユカタン半島の間を飛んでいてハリケーンに遭い、飛ぶ方向が変わったのではないかとロレンツさんは推測。「驚いたことに、イダリアの進路をたどると、(目撃情報は)その中央進路の北と南に位置している」と指摘する。

データはまだ検証段階で、イダリアのために北上したフラミンゴの数は不明だが、通常よりははるかに多いという。「こんな状況は見たことがない」「暴風雨の後にフラミンゴ1羽や2羽ということはあっても、こんなことは前代未聞だ」とロレンツさんは話す。

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