NASAの宇宙船オリオン、地球から最遠に到達 1970年の記録塗り替え

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NASAの宇宙船「オリオン」、月から130キロに最接近

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)が打ち上げた宇宙船オリオンが、米国時間の28日午後、地球から43万4523キロの距離に到達し、人が乗ることを想定した宇宙船として最も遠くまで飛行した記録を塗り替えた。

オリオンは、月に再び人類を送り込むことを目指す「アルテミス計画」の第1弾として16日に打ち上げられ、28日、月を周回する飛行の中間地点に達した。月の反対側からの距離は6万4374キロだった。

有人宇宙船が地球から最も遠い距離まで到達した記録は、1970年に打ち上げられたアポロ13号の40万171キロがこれまでの最高だった。この時は実際に宇宙飛行士が搭乗していた。

今回の飛行の目的は、オリオン宇宙船の限界を試し、有人飛行の安全性を確認することにある。

28日夕の記者会見でNASAの担当者は、オリオンはこれまでのところ、幾つか問題はあったものの、全般的には素晴らしい成果を出していると強調。例えば発電量は実際に必要な電力量を約20%上回っているとした。

オリオンは今後引き返して月に再接近し、12月1日にエンジン噴射して現在の軌道を離れる。同月11日にカリフォルニア州沖の太平洋に着水する予定。

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