FRB、2会合連続で政策金利を据え置き

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マリナーSエクルズ連邦準備制度理事会ビル=2022年9月19日、米ワシントンDC/Kevin Dietsch/Getty Images

マリナーSエクルズ連邦準備制度理事会ビル=2022年9月19日、米ワシントンDC/Kevin Dietsch/Getty Images

首都ワシントン(CNN) 米連邦準備制度理事会(FRB)は1日、米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、2会合連続で金利を据え置いた。FRBの政策金利は依然として22年ぶりの高水準にある。

複数のFRB当局者が借り入れコスト上昇の影響で米国経済がさらに減速すると示唆したことを受け、エコノミストの間や金融市場では、FRBが積極利上げをいったん停止するとの予想が出ていた。

FRBはインフレ退治のため2022年3月から11回連続で積極的に利上げを進めたものの、米経済はこれまでのところリセッション(景気後退)を回避している。7~9月期は堅調な個人消費が主な追い風となり、年率換算で4.9%の急成長を遂げた。

こうした景気の意外な底堅さが一因で、最近では国債利回りが上昇しており、指標となる10年物米国債の利回りは5%付近で推移している。ただ、米財務省が発行を発表した国債の量が投資家の予想より若干少なかったことから、1日午前の利回りは4.8%を下回った。

FRBのパウエル議長は会合後の記者会見で、国債利回りの上昇を注視していると明らかにした。

インフレ率は昨年夏の40年ぶりの高水準から後退したものの、FRBの目標である2%を依然上回る。景気過熱でFRBの歴史的なインフレ退治が一層困難になり、過去1年間の成果の一部が帳消しになる可能性もある。ただ、7~9月期の経済の強力さは単純に例外であり、これが続く公算は小さい。

1日午後の米国株は上昇し、ダウ工業株平均は221ドル(0.7%)高、S&P500は1.1%高、ハイテク株中心のナスダックは1.6%高となった。

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