欧州、ロシアからの天然ガス輸入を今年中に66%削減へ

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欧州がロシア産天然ガスの輸入を年内にも大幅に減らす計画を立てている/Yuri Smityuk/TASS/Reuters

欧州がロシア産天然ガスの輸入を年内にも大幅に減らす計画を立てている/Yuri Smityuk/TASS/Reuters

ロンドン(CNN Business) 欧州は、ロシア産天然ガスの消費量を今年中に大幅に削減する計画だ。同国は欧州にとって最大のエネルギー供給国だが、ウクライナでの戦争を巡り、完全な関係の断絶に備える。

欧州連合(EU)の高官らは8日、ロシアからのエネルギー自立を「2030年よりかなり前に」達成する計画の概要を示した。まず、今年中にロシア産天然ガスの需要を3分の2減らすことから始める。計画は10日にフランスで開催されるEU首脳による緊急会議で議論される予定だ。

欧州委員会のフォンデアライエン委員長は声明で、「我々はロシアの石油、石炭、天然ガスから自立しなければならない。明確に我々を脅かす供給者に依存することはできない」と述べた。

EUは天然ガスの約40%をロシアに依存している。また、ロシアはEU27カ国の石油輸入の約27%、石炭輸入の46%を供給している。これらを合わせると、ロシアにとって年間数百億ドルの収入になり、プーチン大統領の軍資金調達に役立っている。

ウクライナでの戦争はクリーンエネルギーへの移行加速が急を要することを強調している、とEU気候政策担当者は話す。22年末までに欧州は1000億立方メートルのロシア産天然ガスを代替することができる、と付け加えた。

「これは我々がロシアから輸入している天然ガスの3分の2に相当する。今年末までに3分の2減らすのはかなりの難題だが、我々がこれまでよりもさらに踏み込んで、迅速に進めるなら可能だ」と担当者は語った。

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