主要航空会社、イラン領空の飛行を回避 ミサイル攻撃受け
香港(CNN Business) イランがイラクの米軍拠点をミサイルで攻撃したことを受け、世界の主要航空会社でイラン領空の飛行を回避する動きが相次いでいる。
シンガポール航空は8日、欧州便のルートを変更してイラン領空を回避すると発表。状況を注視していると述べたうえで、今後も必要に応じてルートを調整するとの方針を示した。
台湾のエバー航空はCNN Businessに、同社の欧州便が安全確保のため、台湾時間の8日朝からイラン領空の飛行を中止したと語った。
マレーシア航空も8日、イランの紛争空域を回避すると発表した。
エバー、マレーシア両航空とも、イラク上空を通過する便はないという。
米国では連邦航空局(FAA)が、民間機によるイラク、イラン、ペルシャ湾、オマーン湾上空の運航を禁止すると発表した。
米航空大手のアメリカンやデルタには現在、イラン領空を飛ぶ便がない。ユナイテッドは昨年6月、イランがホルムズ海峡上空で米軍の無人機を撃墜したことを受け、イラン領空を通る便の運航を中止していた。