運航停止の787、問題解決と再開のメドは?

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航空史の専門家で米ノースフロリダ大学のデービッド・コートライト教授は「大きな混乱が生じ、ボーイングは膨大なコストを負担することになる」と予想する。運航停止が長引くほど、ボーイングや、同機を発注している航空会社に対するプレッシャーは強まる。

米連邦航空局(FAA)は16日に、米国内で運航されている787型機全機の緊急点検を命じた。米航空会社で唯一同機を運航するユナイテッド航空は6機を保有する。耐空検査では、バッテリーからの出火の可能性を調査。もし機内で火災が発生すれば、大惨事につながりかねない。

FAAが特定の機体について、たとえ短期間であっても全機の運航停止を命じるのは極めて異例だ。業界関係者によると、過去には1979年に米国内でDC―10型機全機を37日間にわたって運航停止させたことがある。この措置は、米シカゴの空港で273人の犠牲者を出したアメリカン航空機の墜落事故を受けたものだった。

DC―10型機は1970~80年代にかけ、整備や設計上の問題を原因とする墜落事故が相次いだ。このため安全性に対する不安が高まった。

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