米軍の大規模爆弾でISIS戦闘員36人死亡、アフガン政府

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「全爆弾の母」、MOABとは

(CNN) 米軍が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に対するアフガニスタン東部での作戦で最強の威力をもつ非核兵器とされる大規模爆風爆弾(MOAB)を使用したことについて、アフガン国防省は14日、この爆撃によりISIS戦闘員36人が死亡したと発表した。

MOABは「全ての爆弾の母」とも呼ばれるGPS誘導式の爆弾で、全長約9メートル、重さは約10トン。アフガン国防省の報道官によれば、MOABはISISの地下トンネル3つに加え武器、弾薬を破壊した。民間人の負傷者は出ていないという。MOABが実戦に使われたのは今回が初めて。

爆発地点から2キロほどのところに住む地元住民はCNNの取材に答え「ものすごい轟音がして家の窓が粉々になった」と爆発時の様子を語った。「家族全員がおびえて、妻と子どもは泣いていた。(爆発が)家のすぐ前で起きたと思った」

投下したのはパキスタンとの国境に近い東部ナンガルハル州アチン地区で、ISISが使っている洞窟やトンネルなどの施設および人員を標的とした。米軍によると、この地区には600~800人のISIS戦闘員が活動している。地元の住民は、ISISが拠点を確立して以降3000世帯以上が同地区から避難したと説明。支配地域に残っている民間人はいないとした。

アフガニスタンのガニ大統領はツイッターで爆撃について、「アフガン治安部隊と米軍による掃討作戦を支援する目的で実施された」「事前に警告を発し、民間人に負傷者が出る事態を回避した」と述べた。

アフガン国防省の報道官も、米軍によるMOAB使用は同国の軍隊と「連携して」行われたと強調した。ただ複数のアフガン当局者はCNNに対し、爆撃について事前にいかなる情報も与えられなかったと述べている。

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