警察がLGBTパレードに催涙ガス、放水 トルコ

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性的少数者のパレードに催涙ガス トルコ

イスタンブール(CNN) トルコの最大都市イスタンブールの中心部で28日、性的少数者らが実施した数千人規模のパレードに対し、警察が催涙ガスやゴム弾を発射した。

パレードの主催者らによると、イスタンブール当局はイスラム教のラマダン(断食月)期間中であることを理由に、パレードは認められないとの立場を示した。

参加者らは脇道へ逃れて行進を続けた。現場からの映像は、警官隊の放水に足を取られる男性の姿などを伝えている。

同市では十年以上も前から、同性愛者らのパレードが平和的に実施されてきた。活動家らは、エルドアン大統領が率いる保守系与党、公正発展党(AKP)が先日の総選挙で過半数を割ったため、少数派を脅威とみなして弾圧を図っていると指摘。「イスタンブール当局に対し、憲法に従って攻撃をただちに停止するよう求める」との声明を発表した。

トルコの性的少数者らは2013年、ゲジ公園での反政府デモを支持する運動でも中心的役割を果たした。

パレードでは「これは犯罪ではありません、わたしたちは犯罪者ではありません」と声をあげる女性参加者に対し、男性市民が「黙れ」と叫ぶ場面もみられた。この男性はCNNとのインタビューで「同性愛者はトラブルの原因だ」「我が国はイスラム教国であり、イスラム教と同性愛は矛盾する」と主張した。

米国では先週、連邦最高裁が同性婚を認める判断を下した。パレード主催者の1人は、トルコで同じレベルの権利は到底期待できないと指摘。「私たちはまだ、どうか殺さないでほしい、という段階にある。基本人権を望んでいるだけ」と語り、この日の衝突にひるむことなく運動を続けると表明した。

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