黄金の三角地帯のアヘン 生産量が3倍に、経済規模2兆円

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ヘロイン中毒と戦う ミャンマー

香港(CNN) 国際連合薬物犯罪事務所は8日までに、東南アジアにおけるアヘン生産に関する2014年版の報告書を発表し、ミャンマーとラオス、タイに囲まれた「黄金の三角地帯」と呼ばれる地域におけるアヘンの生産量が06年以降で3倍に増加しており、違法な薬物取り引きの経済規模は163億ドル(約1兆9800億円)に及ぶと指摘した。

報告書によれば、ミャンマーとラオスにおける14年のケシ栽培の耕作面積は6万3800ヘクタールと前年の6万1200ヘクタールから約4%増加した。耕作面積の増加は8年連続。

アヘンの生産量は約762トンに上り、これは約76トンのヘロインの製造が可能な量だという。

ケシ栽培の大部分が行われているのはミャンマーだ。特に中国との国境に位置する北部シャン州で盛んで、農家の主な収入源となっているほか、反政府組織の資金源ともなっているという。

報告書によれば、中国やラオス、シンガポール、タイで14年にヘロインの使用量が増えており、このためアヘンの需要も拡大しているという。

黄金の三角地帯はかつて、世界最大級のヘロインの生産地だった。麻薬撲滅への取り組みより90年代後半から00年にかけて栽培は減少していた。しかし、周辺諸国の結びつきの強まりや輸送インフラの向上によって06年以降は生産量が増加している。

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