北朝鮮、「核の先制攻撃」言及 国連安保理が制裁決議を採択 

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国連安保理、北朝鮮制裁決議を全会一致で採択

(CNN) 国連安全保障理事会は7日、北朝鮮の核実験に対する追加制裁決議案を全会一致で採択した。これに先立ち北朝鮮は、「核の先制攻撃」に言及した声明を発表している。

採決に当たっては拒否権を持つ北朝鮮支援国の中国も、数週間の交渉を経て決議案の内容について合意していた。

一方、北朝鮮の外務省報道官は採決に先立ち、国営朝鮮中央通信を通じて声明を発表。米国が「核戦争の導火線に火を付けようとしている」と述べ、北朝鮮は「先制核攻撃の権利を行使して侵略者の拠点を破壊し、国家の利益を守る」と威嚇した。

新たな制裁は、核およびミサイル開発資金に絡む可能性のある北朝鮮の銀行の動きと現金の持ち運びを封じる狙いがある。ライス米国連大使によると、これで北朝鮮が多額の現金を動かすことは難しくなる。

さらに不審な船舶と航空貨物に対する検査強化を盛り込んだほか、制裁の対象を北朝鮮の軍事産業にかかわる複数の機関と高官、およびウラン濃縮に使われる材料と技術に拡大。ヨットや高級貴金属といったぜいたく品の北朝鮮への輸出も禁じた。

ただしこうした制裁の効果を疑問視する声もある。これまでも北朝鮮の核実験やロケット打ち上げのたびに制裁が発動されてきたが、北朝鮮を阻止するには至らなかった。専門家は、「中国が北朝鮮に対する食料供給やエネルギー支援、投資を行う限り、制裁は問題にならない」(ケイトー財団のダグ・バンドウ氏)と指摘している。

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