デマメールによる集団パニック事件、「パキスタン拠点の分子」が原因 印政府

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(CNN) インド北東部アッサム州で民族衝突の報復を予告するメールなどが出回って集団パニックが発生した問題で、インド内相は20日、「パキスタンを拠点とする分子」がソーシャルメディア(SNS)を使ってデマや捏造(ねつぞう)写真を流通させたとする声明を発表した。

問題のメールは7月にアッサム州で起きた民族衝突に対する報復を予告する内容で、学生や出稼ぎ労働者の間に出回った。うわさは同国全土に広まり、ムンバイ、プネ、ハイデラバード、バンガロールといった金融や産業の中心地も含め、数千人が大都市から脱出。駅のホームには乗客が殺到し、列車は満杯になった。現在は落ち着きを取り戻しているという。

インド政府は20日、不安をあおるようなコンテンツが掲載されたウェブページ計245件を遮断したことも明らかにした。情報技術省は「こうしたコンテンツの大部分は国外から投稿され、大部分が隣国(パキスタン)からのものだった」と主張している。5人以上にメールを一斉送信することも禁止された。

インド内相はパキスタンの内相に電話でSNS悪用についての懸念を伝え、捜査に対する協力を求めたという。

これに対してパキスタン内相は、問題のコンテンツがパキスタンから投稿されたことを示す証拠をインドが提示した場合に限り、捜査に応じると答えたと報じられている。

アッサム州では7月にイスラム系住民とボド族が衝突し、少なくとも80人が死亡、30万人以上が避難していた。

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