米大統領選でヘイトクライム急増、NY州警察に対策班創設

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ナチス・ドイツのかぎ十字などを落書きされた車両

ナチス・ドイツのかぎ十字などを落書きされた車両

(CNN) 米大統領選挙の投票日を境にヘイトクライム(憎悪犯罪)が急増している事態を受けて、ニューヨーク州のアンドルー・クオモ知事は20日、警察にヘイトクライム専従の対策班を創設すると発表した。

クオモ知事はニューヨーク市ハーレム地区にある教会で演説し、「今回の選挙の醜い政治的応酬は投票日で終わりにはならなかった。多くの意味で一層悪化して社会的危機をもたらし、州として、国家として、国民としてのアイデンティティーが試されるようになっている」と指摘した。

公民権団体の南部貧困法律センター(SPLC)によると、憎悪に根差す嫌がらせや脅しは投票日以来、全米で700件を超えている。

クオモ知事が15日に開設を発表した偏見や差別に関する無料電話相談窓口には18日以来、1日400件を超す相談が寄せられている。

ナチス・ドイツのかぎ十字の落書きが残されたり、ペンシルベニア大学の黒人の学生がリンチ殺人の写真を送り付けられたり人種差別的暴言を浴びせられたりする事件も相次いでいるという。

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