米、妊婦の渡航自粛対象国を拡大 ジカウイルス流行受け

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感染症のジカ熱は、乳児の小頭症との関係が疑われている

感染症のジカ熱は、乳児の小頭症との関係が疑われている

(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は22日、妊婦に対し、ボリビア、エクアドル、ガイアナ、サモア、カーポベルデ、カリブ海のグアドループ、サンマルタンへの渡航を控えるよう勧告を出した。小頭症との関連が疑われるジカウイルスの流行を受けた措置となっている。

CDCは先週、妊婦に対し、ブラジル、コロンビア、エルサルバドル、グアテマラ、ハイチ、ホンデュラス、メキシコ、パナマ、パラグアイ、スリナム、ベネズエラの各国と仏領ギアナ、カリブ海のマルティニク、米自治領プエルトリコへの渡航を見合わせるよう勧告を出していた。

勧告ではまた、ジカウイルスの流行期間にこれらの地域に渡航した妊娠中の女性に対し、ウイルスに感染していないか検査と経過観察を受けるよう求めている。

今回の決定は、世界中で進められているジカウイルスの感染監視の一環で、必要に応じて新たに通知を出すとしている。

ジカウイルスは蚊が媒介。発熱、発疹、関節痛、目の充血といった症状が表れ、これが数日から1週間続く。ただ、感染者の8割は症状を示さない。

ジカウイルスは小頭症という神経疾患との関連が指摘されている。小頭症では先天的に頭部の小さい子どもが生まれ、深刻な発育障害が残ったり、死に至ることもある。

ブラジルでは昨年11月、ジカウイルスの流行と同時期に小頭症の症例が急増したことを受け、女性に妊娠を控えるよう勧告。これに続き、エルサルバドルやコロンビア、ジャマイカも今週、同様の勧告を出した。

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