自由の女神観光の保安検査を乗船後に、NY市警は反発

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(CNN) ニューヨークの観光名所、自由の女神があるリバティー島などの一般公開再開を前に、米国立公園局が保安検査手順の変更を打ち出した。これに対してニューヨーク市警(NYPD)などが反発し、見直しを求めている。

ニューヨークでは2001年9月11日の同時多発テロを受けて警備が強化され、リバティー島やエリス島に向かう観光客は、フェリーに乗船する前に保安検査を受けなければならなくなった。

しかし米国立公園局はこのほど、その順番を変更。まず乗客全員をフェリーに乗船させ、保安検査は島に到着した後に行うと定めた。

この措置についてニューヨーク市警(NYPD)のレイ・ケリー本部長は27日の記者会見で、「観光客をテロから守るための方策について、NYPDと国立公園局との間に見解の相違がある」「アルカイダなどは継続的に、米国内の米国人に対する攻撃を呼びかけている」と危機感をにじませ、内務省のジュエル長官に見直しを要請したことを明らかにした。

ニューヨーク州選出のチャック・シューマー上院議員(民主党)も、「空港で乗客が搭乗してから保安検査を行うようなものだ」と批判。手順変更は深刻な過ちだとして、元の手順に戻すよう要請している。

国立公園局にもコメントを求めたが、現時点で返答はない。

自由の女神のあるリバティー島と、移民博物館のあるエリス島は、昨年10月に米東海岸を襲った大型温帯低気圧の「サンディ」で大きな被害が出たため、一般公開が中止されていた。

リバティー島は米独立記念日の7月4日に再開される予定。一方、エリス島はまだ施設の修繕が続いており、再開のめどは明らかになっていない。

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