米連邦地裁、NSAの情報収集に「違憲」の判断

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NSAによる情報収集に「違憲」の判断が下された

NSAによる情報収集に「違憲」の判断が下された

ワシントン(CNN) 米国家安全保障局(NSA)が米国内の電話通信記録などのデータを秘密裏に収集していることが明らかになった問題で、ワシントン連邦地裁のレオン判事は16日、この活動は合衆国憲法に反するとの判断を下した。

レオン判事は、NSAが司法当局の承認なしで一般市民の個人的なデータを収集、保管してきた活動は、無差別で恣意的なプライバシー侵害にほかならないと述べ、「不合理な捜索」を禁止した憲法修正第4条に反するとの見方を示した。

NSAの情報収集活動に対して複数の原告が違憲を主張し、収集の差し止めを求める訴訟を起こしていた。政府側は1970年代に通話履歴の調査が合憲とされた判例を根拠に反論したが、レオン判事は当時から現在までの間に電話が急激に普及したとして、これを退けた。

同判事はまた、政府はNSAの情報収集が実際にテロ攻撃の阻止につながった具体例を1件も提示していないと指摘した。ただし政府側が上訴するとの見通しに基づき、差1し止め命令の執行は先送りした。

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