フィリピン大統領、米との軍事同盟維持を表明

対米関係をめぐる発言に変化が見られたフィリピンのドゥテルテ大統領

2016.10.14 Fri posted at 14:34 JST

(CNN) フィリピンのドゥテルテ大統領は14日までに、米国との軍事同盟を今後も維持する考えを明らかにした。

毎年恒例の米軍とフィリピン軍の合同軍事演習については、来年は行わないと述べるにとどまった。今年の演習を最後に打ち切るとした9月末の発言と比べると変化が見られる。

国営通信社PNAによれば大統領は「ロレンザナ国防相に対し、来年の(合同演習の)準備はしないよう命じた。私はもうやりたくないと考えている。独立した外交政策を策定するつもりだ」と述べたという。

一方で大統領は、自国を守る「傘」としての既存の軍事条約の必要性も認めた。大統領はマニラでの演説で「わが国は軍事同盟を維持していく。なぜなら、わが国の防衛のために必要だからだ」と述べた。

今月に入りドゥテルテ大統領は、対米関係の「断絶」をちらつかせたり、オバマ米大統領に向けて「地獄へ落ちるがいい」と言うなど、米国に対する問題発言が相次いでいた。

またドゥテルテ大統領は、米国との友好関係を断ってロシアや中国に接近したい意向を示していた。

一方、ドゥテルテ政権の下での麻薬密売人の取り締まりで多くの死者が出ていることに米政府は繰り返し懸念を表明。こうした応酬が、両国関係の安定性への疑念を招く結果となっている。

だがカーター米国防長官は、長年にわたるフィリピンとの同盟関係は「鉄壁」だと強調していた。