外来種により発生する世界規模のコスト、年間62兆円 国連支援の報告で判明

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ホテイアオイの中を進む船頭ら=6月6日、バングラデシュ首都ダッカにあるブリガンガ川/Munir uz zaman/AFP/Getty Images

ホテイアオイの中を進む船頭ら=6月6日、バングラデシュ首都ダッカにあるブリガンガ川/Munir uz zaman/AFP/Getty Images

(CNN) 外来種の存在が世界にもたらすコストは少なくとも年間4230億ドル(約62兆円)に上ることが、国連の支援する機関による報告で明らかになった。外来種は動植物の絶滅を促す他、食糧安全保障を脅かし、地球規模での壊滅的な環境変化に拍車をかける。

旅行や国際貿易をはじめとする人間の活動により、各地の動植物はそれまで生息していなかった地域へ「前例のないペースで」拡大している。毎年200種の新たな外来種が記録されていると、主要な科学者らは指摘する。

世界中で知られる外来種3万7000種のうち、3500種は有害で「世界に深刻な脅威」をもたらすと考えられている。具体的には作物を破壊し、在来種を根絶やしにする他、河川の汚染、疫病の蔓延(まんえん)を引き起こす。破壊的な自然災害の下地を作るとも見られている。

世界経済に与える損失は計り知れず、科学者らによれば1970年以降10年ごとに少なくとも4倍ずつ膨れ上がっているという。

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