宇宙からの観測画像180万枚分析へ、NASAが協力者募集

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米宇宙飛行士が見た地球

(CNN) 宇宙から撮影した画像180万枚の分析作業に、一般市民からの協力を――。米航空宇宙局(NASA)がインターネットを通し、世界に呼び掛けている。

NASAは「宇宙飛行士が撮影した地球の写真」と題して、最初の有人宇宙飛行計画「マーキュリー計画」以降、50年以上にわたって撮影した画像を公開している。

計180万枚余りのうち、国際宇宙ステーション(ISS)からの撮影が130万枚を占め、3割前後が夜間の画像。これらを環境、保健分野などの研究に役立てることが、NASAの目標だ。

ISSは地球の周りを高速で飛行しているため、夜間の画像は当初、画質が悪かった。2000年代に入り、欧州宇宙機関(ESA)が開発した電動三脚「ナイトポッド」の導入でぶれを補正することが可能になり、今では人工衛星画像をしのぐ解像度を誇っている。

分析作業を主導するスペインのマドリード・コンプルテンセ大学のチームによると、作業は3段階のプロジェクトに分かれている。

「ダーク・スカイズ」と呼ばれる第1段階は、専門知識を必要としない簡単な作業。画像に写っているのが市街地か夜空の星か、そのほかの物体なのかを目で見て分類する。これらを機械で自動的に識別することはほぼ不可能だという。

第2段階は「ナイト・シティーズ」。夜の街を撮った画像が地図上でどこに位置するかを特定する。自分が住む街のことなら簡単に見分けることができそうだ。

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