探査機ロゼッタ、彗星軌道到達に成功 欧州宇宙機関

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探査機ロゼッタ、彗星軌道到達に成功

(CNN) 欧州宇宙機関(ESA)は、彗星(すいせい)探査機「ロゼッタ」が6日、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P)の軌道に入ったと発表した。太陽を周回する彗星の軌道に探査機が到達するのは初めて。

ESAのドーダン長官は「10年と5カ月4日間かけて目的地を目指し、太陽の周りを5回周回した末に、ついにここに到達した。ロゼッタが史上初めて彗星にランデブーした」と発表した。

67P彗星とロゼッタは現在、木星と火星のほぼ中間地点にあり、地球からの距離は約4億キロ。ESAは約130キロの距離から彗星を撮影した写真をツイッターに投稿した。写真には表面の岩石やクレーターなどの様子がはっきり写っている。

ロゼッタはこれまで約50億キロもの距離を旅してきた。11月には彗星の表面に着陸機「フィラエ」を降ろす計画で、これも成功すれば史上初となる。

今後は1年以上にわたって彗星を追跡する予定で、間もなく彗星の表面図を描く作業を開始し、重力の状態を調べてフィラエの着陸候補地を探す。

今後数週間は軌道にとどまり、地表から約30キロの距離まで接近。観測を通じて彗星の構造についての理解を深めるとともに、彗星から地球に水や生命の源となる化学物質がもたらされた可能性を探る。

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