時代を超えた美、月面図の歴史をたどる

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NASAの月探査機グレイルの観測データに基づく月面の重力分布図、2012年=NASA/JPL-CALTECH/CSM提供

NASAの月探査機グレイルの観測データに基づく月面の重力分布図、2012年=NASA/JPL-CALTECH/CSM提供

(CNN) 人類は太古の昔から、空に輝く月の姿を描き続けてきた。だが月表面の様子を地図に描くようになったのは、望遠鏡が開発された400年ほど前のことだ。

歴史に残る美しい月面図とそれを描いた人びとを紹介する。

ガリレオ・ガリレイ、1610年

ガリレオは望遠鏡で見た月のスケッチを史上初めて出版した人物だ。

月のでこぼこした地表を描いた図はこの時代としては画期的で、論争を呼ぶものだった。天体はすべて表面がなめらかで完全な球状だとするアリストテレスの説が当時は広く信じられていた。

ジョバンニ・バッティスタ・リッチョーリ、1651年

イエズス会士で天文学者だったリッチョーリは、月面上のさまざまな地形に名を付けた。名称の大半は月に関係のある天文学者や哲学者にちなんだもので、今日でも使用されているものが多い。月面図自体は弟子で科学者のフランチェスコ・マリア・グリマルディが描いた。

名称は北から南に、人物の生きた時代順に付けられた。また、月面の低く平らな土地の広がりを「海」と呼んだのもリッチョーリが初めてだった。

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