イランの攻撃で金価格上昇、アジア株は下落

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日経平均株価の掲示板=15日、東京/Kazuhiro Nogi/AFP/Getty Images

日経平均株価の掲示板=15日、東京/Kazuhiro Nogi/AFP/Getty Images

香港(CNN) イランによるイスラエル攻撃で中東情勢が緊迫化したことを受けて、市場では安定資産とされる金の価格が上昇し、アジア株は総じて下落している。

週明け15日の東京株式市場では、日経平均株価が午前の取引で1%あまり下落。香港のハンセン指数は0.8%下がった。一方、中国の上海総合指数は1.2%上昇した。

リスク回避のために金への投資が増え、スポット価格が0.6%高の1オンス=2358ドル(約36万3000円)となった。先週末の12日にはイランの報復攻撃を懸念して、史上最高値の2431ドルをつけていた。年初に比べると18%上昇している。

米ニューヨークの金先物相場も0.1%上昇し、年初来の上昇幅が15%になった。

原油市場も12日に同様の懸念から上昇し、昨年10月以来の高値をつけていた。アジアでの15日の取引時間には、攻撃による被害が限定的だったとするイスラエル側の情報を受けて「リスクプレミアム」が下がり、やや反落した。

とはいえ、年初来の上昇幅は米国の原油先物が6.7%、国際指標のブレント原油は10%を超えている。

アナリストらはイランの攻撃による原油供給への懸念について、リスクの規模はイスラエル側の対応によって決まるとの見方を示している。

ニューヨーク株式市場は12日、情勢緊迫化への懸念で大きく下落していた。

バイデン米大統領が反撃には参加しないと言明した後、ダウ平均先物は時間外取引で0.2%回復した。S&P先物とナスダック先物もそれぞれ0.2%高、0.3%高と反発している。

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