イスラエル、UNRWA関与の概要をメディアに公開

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UNRWAの職員らはガザ地区の倉庫で医療援助物資を梱包し、病院に配布する準備を行っている=2023年10月/Majdi Fathi/NurPhoto/Getty Images/File

UNRWAの職員らはガザ地区の倉庫で医療援助物資を梱包し、病院に配布する準備を行っている=2023年10月/Majdi Fathi/NurPhoto/Getty Images/File

(CNN) イスラエル当局者らは29日までに、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の一部職員がイスラム組織ハマスの奇襲攻撃に関与したとする疑惑の具体的な概要をメディアに公開した。

イスラエル当局者がCNNに共有した文書によると、UNRWAの職員13人がさまざまな役割で攻撃に関与したとされる。ただし各職員の関与や、ハマスなどガザ地区で活動する組織とUNRWAの力関係などを裏付ける情報は得られていない。

文書によれば、職員のうち10人がハマス、2人はパレスチナの武装組織、イスラム聖戦のメンバーで、残る1人の所属は不明。

奇襲攻撃では6人がイスラエル側に潜入し、4人がイスラエル人の拉致に関与したとみられる。残る3人は文字メッセージで攻撃前夜に集合場所に呼び出され、武器を供給するよう指示を受けたが、当日の所在は確認されていない。また、少なくとも1人の職員が攻撃の後方支援にあたったとされる。

概要情報は、イスラエル軍の情報部門トップが26日、米国のルー駐イスラエル大使、サターフィールド中東人道問題担当特使との会合で共有していた。

一方、国連のデュジャリック事務総長報道官は、イスラエル当局からこの情報を正式に渡されていないと述べた。

イスラエルはかねて、ハマスがガザ地区で国連施設を利用していると主張してきた。概要文書の中でも、UNRWAの学校を隠れ家にしたり、避難民に紛れ込んだりしていると指摘した。

UNRWAはこれを全面的に否定し、支援をハマスに横流ししたり、学校で憎悪をあおったりした事実もないと主張している。

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