ガザ交戦開始後の死者、過去15年の総数の約3倍 国連女性機関

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親類や友人の遺体の収容が行われるなか、涙を流すパレスチナの人々=18日、パレスチナ自治区ガザ地区ラファ/Ahmad Hasaballah/Getty Images

親類や友人の遺体の収容が行われるなか、涙を流すパレスチナの人々=18日、パレスチナ自治区ガザ地区ラファ/Ahmad Hasaballah/Getty Images

(CNN) 国連女性機関(UN Women)は21日までに、パレスチナ自治区ガザ地区で今なお続く軍事衝突による死者数は、同地区での過去15年間における犠牲者総数の約3倍に相当する水準になったと報告した。

データは19日公表されたもので、イスラエル軍とガザ地区のイスラム組織「ハマス」の交戦が昨年10月7日に始まった以降の死者は2万4620人以上とした。この数字は、ハマスが実効支配するガザの保健省の発表内容を反映している。

同機関は今回の報告書で、特に交戦で女性が受けた被害に焦点を当て、10月7日以降の犠牲者の約7割は女性か子どもと指摘。ガザでは1時間ごとに母親の2人が殺されている計算にもなると主張した。

ガザ市の2カ所にあった女性専用の避難施設も今や閉鎖され、女性住民は十分な水の確保や月経時の衛生対策も事欠いているとした。また、通信網の遮断や停電も多発し、性暴力の防止活動にも深刻な支障を及ぼしているとした。

ガザで居住先を追われた住民は総人口の約85%にあたる約190万人に達しているとされ、国連女性機関はこのうちの約100万人が女性や子どもと推定している。

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