ロシア占領のドニプロ川東岸に進攻し「拠点確保」、ウクライナ軍

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迫撃砲の準備をするウクライナ軍兵士=6日/Roman Pilipey/AFP/Getty Images

迫撃砲の準備をするウクライナ軍兵士=6日/Roman Pilipey/AFP/Getty Images

(CNN) ロシアが一方的な併合を宣言したウクライナ南部ヘルソン州の戦況でウクライナ軍は19日までに、ロシア軍が押さえるドニプロ川東岸で「拠点を築いた」と主張する声明を発表した。

17日の声明で、海兵隊がウクライナ軍の他の部隊と連携し、東岸の数カ所で拠点を確保したと説明。「海兵隊は東岸への攻撃を進めており、敵を破壊する作戦を遂行している」と続けた。

東岸での橋頭堡(きょうとうほ)の確立が事実なら、ウクライナ軍にとっては大きな弾みともなり得る。ウクライナ軍は占領地の解放などを狙う本格的な反転攻勢に踏み切っているが、目立った戦果はこれまで得ておらず、比較的小規模な集落の奪取に限られていた。

進軍する上で自然の障害物とも言えるドニプロ川をめぐっては、ウクライナ軍が西岸を奪回し、ロシア軍が東岸へ撤退して以降、にらみ合いが続いていた。

ロシア側も今月15日、東岸におけるウクライナ軍部隊の進攻を認めていた。ロシアが任命した同州行政当局の幹部がSNS上で、地元に配備されるロシア軍の情報を引用し、ウクライナ軍部隊の存在を確認した。

ウクライナ軍の小規模部隊が、東岸側にある鉄道橋からクリンキ村へ展開したと指摘。ロシア軍が激しく迎え撃ち、ウクライナ軍を同村で阻止したと主張した。

CNNは同幹部の話の真偽を独自に確認できていない。

ウクライナ軍は以前にもドニプロ川を渡った攻撃を仕掛けたことがある。ウクライナ軍が東岸で兵力を維持できた場合、ロシアが占領するウクライナ南部クリミア半島へさらに南進する出撃拠点となる可能性も浮上する。

ウクライナ軍は今年の初夏、東部や南部の前線で広範な反攻に転じていた。

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