ガザ地区北部の避難回廊、９日には８万人が避難　イスラエル当局

（ＣＮＮ） イスラエルの占領地政府活動調整官組織（ＣＯＧＡＴ）はＳＮＳに投稿した声明で、パレスチナ自治区ガザ地区北部から９日に避難回廊を通じて避難した人は８万人に上ると明らかにした。

イスラエル国防省によれば、前日には５万人がガザ北部から避難しており、避難者の数がさらに増えた計算になる。ＣＮＮは避難者の総数を独自に検証できていない。

イスラエル国防軍（ＩＤＦ）は今週数回にわたり、１回数時間ずつ避難回廊を開設していた。９日にはこの措置を正式導入したとみられ、ホワイトハウスは同日、イスラエルがガザ地区北部での軍事作戦を１日４時間休止することに同意したと発表した。

ただ、ＩＤＦの報道官は９日、停戦はしていないと改めて説明した。ネタニヤフ首相は停戦の条件について、イスラム組織ハマスの人質が全員解放された場合のみとしている。

ＩＤＦのハガリ報道官は記者会見で「戦闘は続く。停戦はしない」と重ねて強調。軍の車列でガザ地区を視察したが、避難回廊は「機能している」との認識を示した。