フランス、ウクライナに長距離ミサイル供与へ

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NATO首脳会議で演説を行うフランスのマクロン大統領=11日、リトアニア・ビリニュス/Ludovic Marin/AFP/Getty Images

NATO首脳会議で演説を行うフランスのマクロン大統領=11日、リトアニア・ビリニュス/Ludovic Marin/AFP/Getty Images

(CNN) フランスのマクロン大統領は11日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に合わせて訪問したリトアニア首都ビリニュスで、ウクライナに長距離ミサイルを供与すると明らかにした。

マクロン氏は、戦況やウクライナが主導する反攻を考慮して、ウクライナにさらなる攻撃能力を与えるために兵器や装備の供与を増やすことを決定したと述べた。

マクロン氏は「今日、我々にとって重要なのは、ウクライナへの支援とNATOの結束、ロシアはこの戦争に勝てないし勝ってはならないという決意のメッセージを送ることだ」と述べた。

エリゼ宮(フランス大統領府)の報道官はマクロン氏の発表の数時間後、CNNに対し、長距離巡航ミサイル「SCALP―EG」(英語名「ストーム・シャドー」)がすでにウクライナに搬送されていると明らかにした。報道官は、SCALPミサイルがウクライナ軍の航空機から発射されると述べた。

フランスが今回供与を決めた長距離巡航ミサイルの射程は250キロ超。ウクライナが米国に対して供与を求めている地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」の射程約300キロにはわずかに及ばない。

ストーム・シャドーはウクライナ東部のロシア軍の支配地域の奥まで攻撃できる射程を持つ。英国のウォレス国防相によれば、英国が5月にウクライナに対してストーム・シャドーを供与して以降、ウクライナはこの能力を活用している。

ロシアのペスコフ大統領報道官は、フランスの発表を非難し、ウクライナに相応の結果をもたらす可能性のある過ちだと述べた。

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