豪でのクアッド首脳会合が中止に、バイデン氏のアジア歴訪短縮を受け

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日米豪印4カ国(クアッド)の首脳会合に参加した各国首脳=2022年5月、東京/The Asahi Shimbun/Getty Images

日米豪印4カ国(クアッド)の首脳会合に参加した各国首脳=2022年5月、東京/The Asahi Shimbun/Getty Images

シドニー(CNN) オーストラリアのアルバニージー首相は17日、バイデン米大統領が豪州訪問を取りやめたことを受け、シドニーで来週予定していた日米豪印4カ国(クアッド)の首脳会合を中止すると明らかにした。ただ、各国首脳が主要7カ国首脳会議(G7サミット)で日本を訪れる際、クアッドの協議を行う可能性があるという。

バイデン氏は24日、クアッドの会合でアルバニージー氏やインドのモディ首相、日本の岸田首相と顔を合わせる予定になっていた。クアッドは非公式の安全保障対話の場で、アジア太平洋における中国の攻撃的な姿勢に対抗する狙いがあるとの見方が多い。

中国との競争が激しさを増す中、米国は太平洋地域における安全保障関係を活性化させようと試みているが、国内政治の対立を受け、米大統領による重要なアジア歴訪の日程は短縮されることになった。

バイデン氏は当初、G7サミットが行われる広島を皮切りに1週間の日程でアジアを歴訪し、その一環でシドニーを訪問する予定だった。パプアニューギニアに立ち寄って太平洋島しょ国の首脳と会談する予定もあったが、これも中止になった。

ホワイトハウスは16日、バイデン氏が17日に日本へ出発する予定は変わらないものの、その後の訪問日程は中止になると確認。債務上限をめぐる交渉がワシントンで続いていることを理由に挙げた。

アルバニージー氏によると、代わりに4首脳が週末に集まる日本で協議を行う可能性もある。ただ、スケジュールは確定していないという。

今回の会合が行われれば、対面でのクアッド首脳会合は3回目になる。クアッドの正式名称は「4カ国戦略対話」。創設は15年あまり前だが、近年になり存在感が増している。

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