アースアワー、世界各地の人が一斉に消灯する理由

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昨年のアースアワーで暗闇に包まれる「コルコバードのキリスト像」=2022年3月26日、ブラジル・リオデジャネイロ/Mauro Pimentel/AFP/Getty Images

昨年のアースアワーで暗闇に包まれる「コルコバードのキリスト像」=2022年3月26日、ブラジル・リオデジャネイロ/Mauro Pimentel/AFP/Getty Images

(CNN) 3月の最終土曜日の夜、190超の国と地域に住む大勢の人々が1時間だけ一斉に消灯するイベント「アースアワー」が今年も行われる。気候変動への意識を高める取り組みの一環で、今年は25日夜に実施される。

以下では、第16回アースアワーの前に知っておく必要があることを挙げる。

アースアワーとは?

非営利団体の世界自然保護基金(WWF)によると、アースアワーは2007年、WWFとそのパートナー団体がオーストラリアのシドニーで始めた取り組み。WWFはアースアワーを「世界最大の草の根環境運動」と形容する。

WWFのイベント公式サイトでは、「アースアワーの目的は自然保護や気候危機対策、私たち全員のより良い未来をつくる共同作業への意識を高め、世界的な議論を喚起することにある」と説明している。

アースアワーの時刻は?

参加するには、自分の住む地域のタイムゾーンで25日午後8時半から9時半まで消灯するだけでいい。

米ニューヨークのエンパイアステートビルやシアトルのスペースニードル、シカゴのウィリスタワーといった名所は今回、アースアワーに合わせて消灯する見通しだ。

消灯はどのようにして環境に貢献するのか?

WWFによると、消灯は気候変動への意識を高める「象徴的な」方法となる。

WWFは声明で「1時間の暗闇は私たちを日々の忙しさから解放し、皆が共有するたった一つの家について思いを巡らせる機会になる」「生物多様性の喪失と気候変動が加速する中、今ほど団結や人類の未来のための行動が重要な時はない」と訴えた。

アースアワーのウェブサイトでは、地球が1.5度を超える気温上昇に向かっていると指摘。「これにより、取り返しのつかない環境の劣化と気候変動の暴走を招き、私たち全員の社会や経済に影響を与える危険を冒している」と説明する。

WWFは参加者に対し、消灯時間を活用して「地球のために何か前向きなことをする」よう呼び掛けている。

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