ナイジェリア大統領選、3位の候補者が結果に異議 「勝利を証明する」

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ナイジェリア大統領選の結果を巡り、法廷で争う意向を表明したピーター・オビ氏/Patrick Meinhardt/AFP/Getty Images

ナイジェリア大統領選の結果を巡り、法廷で争う意向を表明したピーター・オビ氏/Patrick Meinhardt/AFP/Getty Images

ナイジェリア・アブジャ(CNN) 先月25日に実施されたナイジェリアの大統領選で3位となったピーター・オビ氏が選挙結果を強く拒絶し、裁判で争う意向を示している。選挙後初めて公の場で行った演説で明らかにした。

オビ氏が大統領選での勝利を認めないとした与党・全進歩会議のボラ・アフメド・ティヌブ氏は、全体の約36.6%に当たる880万票近い票を獲得したとされる。

選管によると若者の間で人気のオビ氏は約600万票を獲得。最大野党・国民民主党のアブバカル元副大統領にわずかに及ばず、3位だった。

オビ氏は2日、首都アブジャで行われたテレビの会見に臨み、合法かつ平和的なあらゆる選択肢を模索して有権者からの負託を取り戻すと明言。「我々が選挙に勝利した。これからナイジェリア国民にそれを証明する」とし、大統領選の手続きに不正があったと主張した。

同氏によれば今回の大統領選は、自由や透明性、信頼性、公平性に関する最低限の基準さえ満たしておらず、ナイジェリア史上最も物議を醸す選挙の一つになる見通しだという。法的な異議申し立てでは好ましい結果が出るとの期待を示し、「裁判所は正しい行動をとると理解している。彼らの子どもたちの未来がかかっている」と述べた。

会見場を後にする際、オビ氏は支持者らにもみくちゃにされた。彼らの多くは同氏の名前を口にし、「大統領」と呼びかける人もいた。

オビ氏が選挙結果を巡って法廷で争うのは初めてではない。南東部アナンブラ州の州知事時代は、2度にわたり裁判で知事選の結果を覆して復職を果たしている。2007年には州議会によって弾劾(だんがい)されたものの、3カ月後には復帰した。

先月25日の大統領選を巡っては欧州連合(EU)などの監視団体から「透明性の欠如」などを指摘する声が相次いだ。投票率も低く、登録済みの有権者9300万人超に対し有効投票数は2400万票と、26%の投票率にとどまった。ラゴスでは脅迫や、投票をさせないようにする行為があったとの苦情が多く寄せられた。

前回19年の大統領選では、登録済み有権者の3分の1前後が実際に投票を行った。

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