カナダ、F35戦闘機88機を購入へ 総額1兆8700億円

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F35ステルス戦闘機=2022年6月、北マケドニア/Boris Grdanoski/AP

F35ステルス戦闘機=2022年6月、北マケドニア/Boris Grdanoski/AP

(CNN) カナダ政府は9日、F35ステルス戦闘機88機を総額142億ドル(約1兆8700億円)で購入する方針を発表した。

カナダ政府の声明によると、1機目は2026年にカナダ王立空軍に加わる見通し。33年か34年までに全機の運用が可能になるという。

カナダはF35の開発パートナーに当初から名を連ねていた8カ国のうち、最後に同機を取得する国になる。F35は世界最高の戦闘機の一つと見なされている。

カナダのアナンド国防相は声明で「現在の複雑な世界環境において、カナダは柔軟かつ機動的で、様々な不測の事態に対応できる軍隊を必要としている」と指摘した。

そのうえで「世界各地でルールに基づく国際秩序が挑戦を受ける中、F35はカナダ人を守り、北極圏の安全保障や国家主権を強化し、カナダが今後長きにわたって北大西洋条約機構(NATO)や北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)などの義務を履行するために不可欠だ」としている。

NORADは北米の防空やミサイル防衛を担う米国とカナダの共同組織。

特にロシアによるウクライナ侵攻を機に、製造元のロッキード・マーチンにはここ1年、F35への関心が多く寄せられた。

ドイツ、スイス、フィンランドの3カ国は昨年F35の契約を結び、NATO加盟国のギリシャやチェコもF35を購入する方針を発表した。

F35には標準型のF35A、短距離離陸・垂直着陸が可能なF35B、空母で運用するF35Cの3バージョンがある。カナダは老朽化しつつあるCF18戦闘機の代替機としてF35Aを購入する方針。

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