検事総長がヒジャブ法の見直し示唆、風紀警察廃止の発言も イラン

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
クルド系女性の死を受けて抗議する人々=10月、イラン首都テヘラン/AP

クルド系女性の死を受けて抗議する人々=10月、イラン首都テヘラン/AP

(CNN) イランで女性に髪を覆う布「ヒジャブ」の着用を義務付けている法律をめぐり、改革派メディアのエンテカブはこのほど、モンタゼリ検事総長が見直しを示唆したと伝えた。さらに同氏の発言として、服装などを取り締まる風紀警察が廃止されたとも報じた。

エンテカブによれば、モンタゼリ氏は国会と司法当局がヒジャブ着用の法律を見直していると語った。

同国では、ヒジャブの着用が不適切として風紀警察に拘束されたクルド系女性の死をきっかけに、9月から反政府デモが拡大。当局の鎮圧で死者が出たり、拘束者に対する暴力が伝えられたりしている。

一方で政府系のイラン学生通信(ISNA)によると、モンタゼリ氏は国会と司法当局がヒジャブ着用に関する法律に取り組み、前日には議会文化委員会との会合を開いたと述べた。その結果は1~2週間のうちに発表されるとの見通しを示した。法律が改正されるのか、されるとしたらどう変わるのかは明らかでない。

政府系メディアによれば、モンタゼリ氏は風紀警察が廃止されるのかという記者の質問に対し、「風紀警察は司法と何の関係もない。設置されたのと同じ場所で廃止された。もちろん司法は引き続き社会の行動を監視する」と答えた。

国営テレビ局アルアラムは4日、同氏の発言から分かるのは「風紀警察は司法と無関係」ということだけだとして、「イラン当局者はだれも風紀警察が廃止されたとは言っていない」と主張した。さらに、外国メディアが同氏の発言を、当局が抗議デモを受け、ヒジャブなどに関する立場を後退させたかのように解釈しようとしていると批判した。

「イラン」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]