猛暑の中国、節電対策次々と 成都の地下鉄は照明を暗く

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「節電」モードに入った成都の地下鉄駅のプラットフォームで電車を待つ利用客ら/From Weibo(@賈師傅)

「節電」モードに入った成都の地下鉄駅のプラットフォームで電車を待つ利用客ら/From Weibo(@賈師傅)

(CNN) 記録的な猛暑の中で電力不足に見舞われている中国で、四川省の省都成都の地下鉄駅は節電のために照明を落とし、乗客は薄暗い中で地下鉄を利用している。

約2100万人が住む成都の鉄道は17日に「節電」モードを開始した。低電力のライトを作動させ、駅や列車のコンパートメントの温度を調節したと運営会社が声明で明らかにした。

ソーシャルメディアに出回っている写真には、薄暗いプラットフォームで電車を待つ通勤客や、暗い駅構内を行き交う人々が写っており、中国の公共交通機関の駅によく見られる明るい蛍光灯やイルミネーション広告とは著しいコントラストをなしている。

60年ぶりの記録的猛暑で電力が不足する中、節電対策が次々と打ち出されている。

40度を超える猛暑が中国南西部、中部、東部の数十の都市を襲い、エアコン需要の急激な高まりが電力網に負荷をかけている。

電力危機は干ばつによってさらに深刻化している。中国で最も商業的に重要な河川の一つである長江とその流域の水量が減り、水力発電所の発電量が減少したためだ。

四川日報が報じたところによると、四川省高官は同省が電力供給において「最も深刻で困難な事態」に直面していると警告した。

同省の公式報道機関である同紙の論説では、政府機関はエアコンを26度より低く設定しないこと、エレベーターの使用を最小限にして低層階の人には階段を使うよう勧めることなどが呼びかけられた。

また、スポーツ施設や商業施設では照明や高出力電気機器の使用を控え、噴水を停止し、夜間の活動を控えるよう求めている。

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