米ボーイスカウトが名称変更を発表 多様性に対応

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ボーイスカウトアメリカ連盟が、来年2月から名称を「スカウティング・アメリカ」に変更すると発表した/Tony Gutierrez/AP

ボーイスカウトアメリカ連盟が、来年2月から名称を「スカウティング・アメリカ」に変更すると発表した/Tony Gutierrez/AP

(CNN) ボーイスカウトアメリカ連盟(ボーイ・スカウト・オブ・アメリカ、BSA)は7日、来年2月から名称を「スカウティング・アメリカ」に変更すると発表した。

男女を問わず、だれもが歓迎されていると感じられる名称を選んだ。設立115周年を迎える2月8日を境に変更する。

BSAのクローン会長兼最高経営責任者(CEO)は7日の記者会見で「一部の皆さんは驚かれるかもしれないが、私たちにとってはまっすぐな進化であり、次の自然な一歩だ」と語った。

また、若者たちが人生で倫理的、道徳的な道を選べるよう備えさせるという使命に変わりはないと述べ、「米国の価値観はスカウトの価値観だ」と強調した。

BSAは2018年に7~10歳向けのカブスカウト部門で女子の受け入れを始め、19年からは11~17歳向けの主力プログラム、スカウトBSAの対象を女子にも拡大した。

クローン氏は、会員の20%近くを女子が占めるようになった今こそ、その構成を反映した名称に変更すべきとの考えを示した。

BSAによると、現在活動に参加している100万人あまりのうち、女子は17万6234人。これまでに6000人を超える女子が、最高位の「イーグルスカウト」を取得している。

ニュージャージー州で女子だけのスカウト隊を立ち上げた弁護士のボブ・ブレイディ氏は会見で、発足から5年半が過ぎた今も、活動中に街の人々から「ボーイスカウトなのに女の子も入れるのか」と尋ねられることがあると述べ、名称変更を歓迎した。

BSAは過去の性的虐待をめぐって相次いだ損害賠償訴訟により、20年に破産申請に追い込まれた。昨年から被害者への補償を開始している。

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