真珠湾の戦艦アリゾナ撃沈を生き延びた最後の1人、ルー・コンターさん死去

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真珠湾攻撃で爆沈した米海軍艦アリゾナの乗員だったルー・コンターさんが死去した/Hugh Gentry/Reuters

真珠湾攻撃で爆沈した米海軍艦アリゾナの乗員だったルー・コンターさんが死去した/Hugh Gentry/Reuters

(CNN) 旧日本軍がハワイの真珠湾攻撃で撃沈した米海軍艦アリゾナの乗員だったルー・コンターさんが1日、米カリフォルニア州の自宅で死去した。102歳。1177人の犠牲者を出したアリゾナ撃沈を生き延びた最後の1人だった。

コンターさんはインタビューや著書、追悼式典での証言を通じ、アリゾナ爆撃の記憶を語り継いできた。

アリゾナは衝撃で水面から9~12メートル吹き飛ばされ、生存者も多数が重傷を負った。当時20歳の操舵(そうだ)手だったコンターさんは、仲間たちの救助にあたった。

1941年12月7日。米国はこの日、第2次世界大戦に参戦した。

コンターさんはその時、アリゾナの甲板にいた。「日本の徹甲爆弾が、艦体に保管されていた100万ポンドの火薬に命中した」と自伝で回想している。

真珠湾攻撃の戦没兵を追悼するハワイのアリゾナ記念館/Kevin Winter/Getty Images
真珠湾攻撃の戦没兵を追悼するハワイのアリゾナ記念館/Kevin Winter/Getty Images

「火の中から出てきた男たちを、我々はただつかまえて横たえた」。CNN提携局KCRAの昨年のインタビューではそう語っていた。「あまりにひどかった。体を持ち上げると、皮膚が自分の手から滑り落ちた」

米国立第2次世界大戦博物館の事実記録などによれば、真珠湾攻撃は1時間15分にわたって続き、米兵や市民およそ2400人が死亡、1100人あまりが負傷した。

コンターさんは生き延びたアリゾナの乗員335人の1人として、ほかの誰よりも長く生きた。最後から2人目となった生存者のケン・ポッツさんは昨年、102歳で死去した。

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