スクーターの男が無差別銃撃か、4人死傷 米NY市

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発砲現場に出動したニューヨーク市警の警官ら/Zenebou Sylla/CNN

発砲現場に出動したニューヨーク市警の警官ら/Zenebou Sylla/CNN

(CNN) 米ニューヨーク市ブルックリン区とクイーンズ区で8日、路上での銃撃が相次ぎ、1人が死亡、3人が負傷した。スクーターからの無差別発砲とみられ、警察が25歳の男を逮捕した。

ニューヨーク市警(NYPD)が同日午後の記者会見で発表したところによると、容疑者は弾倉を拡張した9ミリ口径の拳銃を持っていた。ナンバープレートのないスクーターに乗り、約30分の間に計5カ所で発砲したとみられる。

NYPDの幹部によると、犯行時のビデオから特定の相手を狙った犯行ではないことがうかがえる。

まずブルックリン区で午前11時10分ごろに21歳の男性が左肩を撃たれ、病院へ運ばれた。男性は一命を取り留め、回復する見通し。現場から9ミリ弾の薬きょう1個が見つかった。

現場のビデオには、容疑者が男性の後ろからスクーターで近づき、銃を1発撃った場面が映っている。

同11時27分にはクイーンズ区で、87歳の男性が同じ容疑者に背中を撃たれ、搬送先の病院で死亡した。

現場に駆け付けた警官らによると、この近くでスクーターに乗った男が集団に向かって無差別に発砲するのを見たという証言も多数あったが、この場所でけが人は出なかった。

さらに同11時35分、44歳の男性が顔面を撃たれて重体に陥った。それから1分以内に63歳の男性が右肩を撃たれ、病院に収容された。この男性の容体は安定している。

警察によれば、容疑者は5回とも同じ凶器を使っていた。過去にニューヨーク市内で一度、逮捕された前歴があるという。

警察は、使われたのがシリアルナンバーを消した銃や、自家製の銃だった可能性もあるとみて調べている。拡張弾倉もニューヨークでは禁止されている。

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