米陸軍、所属航空機の飛行停止を命令 相次ぐヘリの衝突事故受け

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アラスカ州山岳上空を飛行する米陸軍攻撃用ヘリ「AH64アパッチ」=2019年撮影/Cameron Roxberry/U.S. Army/AP/File

アラスカ州山岳上空を飛行する米陸軍攻撃用ヘリ「AH64アパッチ」=2019年撮影/Cameron Roxberry/U.S. Army/AP/File

(CNN) 米陸軍のジェームズ・マッコンビル参謀総長は29日までに、重要任務に関与していない同軍の全パイロットに対して飛行禁止命令を出した。陸軍では最近ヘリコプターの墜落事故が相次ぎ、合わせて兵士12人が死亡していた。

陸軍によれば、マッコンビル氏は飛行士らが必要な訓練を完了するまで機体の飛行を禁止すると説明。「我が軍の飛行士の安全が最重要事項であり、今回の飛行停止は重要な措置だ。可能な限りの手段を確実に講じ、事故の防止と軍要員の保護に努める」と述べたという。

同氏の命令の下、航空機のパイロットや乗組員らは安全と訓練に関する手順に焦点を絞り、知識の習熟並びに安全意識の醸成を目指すことになる。

これに先駆け、27日には軍用ヘリ「AH64アパッチ」2機が、アラスカ州フォートウェインライトの南160キロの地点で空中衝突を起こしていた。2機は州内での戦闘訓練から帰還する途中だった。

この事故により兵士3人が死亡、1人が負傷した。陸軍の第11空挺(くうてい)師団が明らかにした。

さらに数週間前には、ケンタッキー州フォートキャンベル付近での夜間訓練中、軍用ヘリ「HH60ブラックホーク」2機が墜落。兵士9人が死亡していた。

陸軍によると、これらの事故については現在調査しているものの、2件の間に「何らかのパターンが存在する兆候はない」という。

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