イラン・ロシアの軍事協力の増大懸念、「前例ない水準」　米

（ＣＮＮ） 米国家安全保障会議のカービー戦略広報担当調整官は１１日までに、イランとロシアの間の軍事協力関係の増大に警戒感を示し、米国は両国間の兵器や技術交換の「暴露や妨害」に力を尽くすとの考えを示した。

２国間の全面的な軍事協力はウクライナやイランの隣国、率直に言えば国際社会にとって有害であるとも言い切った。この関係は今後数カ月間で一層強まるとも予測した。

カービー氏は、イランがロシアに引き渡した数百機のドローン（無人機）はウクライナで罪のない人々を殺害し、民間インフラを破壊するために用いられていると糾弾。イランはロシアに「前例のない水準」での軍事的かつ技術的な支援に踏み切っており、これには潜在的な弾道ミサイルの売却や新たな共同生産計画も含まれるとした。

ロシアは見返りとして、兵器開発や先端的な軍事用部品でイランとの協力関係を求めていると説明。イランにヘリコプターや防空システムを供与し、ロシア内でのパイロット訓練を提供する可能性もあるとした。

米国は他の中東諸国に対し、イラン、ロシアの連携関係が地域に脅威を及ぼし得ることを警告したとも指摘した。