米最高裁、トランプ氏の介入要請退ける 自宅から押収の文書巡る論争で

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選挙集会で演説するトランプ氏=8日、米ネバダ州ミンデン/Justin Sullivan/Getty Images

選挙集会で演説するトランプ氏=8日、米ネバダ州ミンデン/Justin Sullivan/Getty Images

(CNN) 米最高裁は13日、トランプ前大統領からの緊急の要請を退けた。トランプ氏は自宅の「マール・ア・ラーゴ」から8月に押収された機密文書とされる資料を巡る論争に介入するよう最高裁に求めていた。

トランプ氏が求めたのは、最高裁が連邦控訴裁の判断を覆し、「特別補佐官(スペシャル・マスター)」に対して機密文書のマークが入った約100点の文書の検証を認めることだった。特別補佐官は押収文書を中立な立場から確認する目的で選任された特任弁護士で、これが認められればトランプ氏のチームが文書を精査し、検察による犯罪捜査での使用禁止を訴える道が開ける。

しかし、最高裁は短い命令の中でこの要請を拒んだ。反対意見は述べられていない。

現時点で、当該の文書は特別補佐官による検証が行えない状態となっている。

今回の判断を通じ、最高裁は政治的な論争から距離を置いた格好だ。9人の判事のうち保守派が6人を占める最高裁は現在支持率が落ち込み、バイデン大統領を含むリベラル派から組織としての正当性に対する厳しい批判を受けている。

司法省は当該の資料を「並外れた機密性を有する」と説明。最高裁に対し、訴訟が展開している間は論争に介入しないことを求めていた。

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