自殺者相次ぐ米原子力空母、艦内は「居住に適さず」 乗員らが証言

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自殺者相次ぐ米原子力空母、乗員らが語る「惨状」

米バージニア州ニューポートニューズ(CNN) 乗員の相次ぐ自殺が問題となっている米原子力空母「ジョージ・ワシントン」について、現乗員と元乗員計12人が7日までにCNNの取材に答えた。

それによると現在米バージニア州ニューポートニューズの造船所で核燃料の交換や整備点検を行う同空母は事実上建設現場に等しい状態にあり、居住に適するとされる水準を全く満たしていないなど、数え切れないほどの問題を抱えているという。

ジョージ・ワシントンの燃料交換と整備点検は2017年の夏から続いている。当初は4年で終了するとみられていたが、度重なる遅延を受け、現在は早くても23年3月までかかる見通しだと海軍は説明する。

同艦について、今回CNNの取材に応じた水兵らの全員が居住には適さない状態だと口をそろえた。水兵らが乗艦したおよそ1年前にはすでに燃料交換と整備点検の作業工程に入っていたが、乗員の一部を艦内に宿泊させる準備は整っているとみられていた。

しかし水兵らによると、作業開始から数年が経過してもなお、艦は1日を通じて建設区域と化したままだった。提供される食事の質にも不安を覚えたが、上層部はこうした問題を放置し、乗員の不満を聞き入れる気がないように感じたという。

通常、艦内生活の困難で最も苦しい目に遭うのは年少の水兵となる。

取材に応じた水兵らの大半は、匿名を条件に語った。自身や友人たちの海軍でのキャリアに影響が及ぶのを危惧してのことだ。

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