２８年前の殺人事件の容疑者を逮捕、かみ痕からＤＮＡ　米

（ＣＮＮ） 米カリフォルニア州当局は、約２８年前に自宅のアパートで刺殺された女性に残されたかみ痕から採取したＤＮＡを証拠に、男を殺人容疑で起訴した。当局が８日に発表した。

リバーサイド郡地方検事の報道発表によると、シャロン・ユージン・ガドリン被告（４８）は４日に逮捕され、１９９４年４月２４日にシェリー・ハスさん（当時３９）を殺害した疑いで第１級殺人罪で起訴された。

ヘストリン地方検事は声明で「シェリーさんと彼女の家族が、非常に長い間待っていた正義をようやく得ることができれば」と述べた。

裁判所の記録によると、ガドリン被告は勾留されたままで、保釈金は１００万ドル（約１億１６００万円）。

報道発表によると、ハスさんはロサンゼルスから東に約１６０キロ離れたデザート・ホット・スプリングスの自宅のアパートで何者かに複数回刺され、かまれた。

捜査官は当時、ハスさんが抵抗したため、殺人犯は現場に血を残すことになったと結論づけたという。

科学捜査で、容疑者の男の血液から抽出したＤＮＡと、ハスさんに付いていたかみ痕の唾液（だえき）から抽出したＤＮＡが一致した。

検察によれば、リバーサイド郡の未解決事件チームは遺伝子系図を使用し、ガドリン被告が事件当時にハスさんのアパートから約１９キロのところに住んでいたことを突き止めた。同チームが先月、同被告を参考人として特定したという。

捜査当局は先月１４日にガドリン被告の唾液サンプルを入手し、その数日後、州の司法省研究室が同被告のＤＮＡと容疑者のプロフィルを照合した。

裁判所の記録によると、ガドリン被告の次回出廷は２５日の予定。