感染症媒介する蚊の80%を根絶、オス不妊化の野外実験 オーストラリア

人間の肌にとまったネッタイシマカ

人間の肌にとまったネッタイシマカ

(CNN) オーストラリアの研究チームは11日までに、同国北部クイーンズランド州で行った実験で、デング熱やジカ熱などの感染症を媒介するネッタイシマカの80%以上を駆除することに成功したと発表した。

ジェームズクック大学などの研究チームは、研究室で約2000万匹の蚊を繁殖させ、オスの蚊を不妊化させる細菌に感染させた。そのうちの300万匹あまりを昨年夏、クイーンズランド州北部沿岸の3つの町で野外に放した。

不妊化されたオスの蚊は人を刺したり感染症を拡散させたりはしない。野生のメスと交尾して生まれた卵が孵化(ふか)することはなく、その個体群は根絶される。

今回の実験に使われた「不妊虫放飼法」は1950年ごろから存在しているが、ネッタイシマカのような蚊に使われたのは今回が初めてだった。

ジェームズクック大学の研究者は、「ネッタイシマカが生命や健康を脅かしている他の地域でも、今回のアプローチを応用できるかもしれない」と話している。

研究チームは米グーグルの親会社アルファベット傘下の研究機関と組んで、ネッタイシマカなどの個体をオーストラリアから根絶することを目指す。

今後はクイーンズランド州にとどまらず、野外実験地域を拡大する可能性もあるとしている。

ABCニュースによれば、同州のケアンズ地域でも同様の手法を使って、蚊の個体群を感染症を媒介できない蚊に入れ替えているという。

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