金正恩氏は「理性的な人物」、CIA高官が行動分析

2017.10.06 Fri posted at 12:08 JST

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ワシントン(CNN) 身内も含めた高官を容赦なく処刑し、米国を核で全滅させると脅しをかけ、ミサイル実験を繰り返す北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長。米国のトランプ大統領は同氏のそうした言動を「マッドマン」と形容した。

しかし4日にジョージワシントン大学で講演した米中央情報局(CIA)高官は、そうした金委員長の行動について、実権の存続を図る長期的な目標に基づいた理性的な行動だと分析した。

講演の中でCIA高官のヨンスク・リー氏は、「金正恩氏がこれまでにやってきたことにははっきりとした目的がある」と指摘。金氏はある日突然思いついて核を使用するような人物ではないと述べ、「同氏が望んでいるのは、長期的な支配を続けて自分のベッドで安らかに死ぬことだ」と語った。

CIAの要員、外交官、議員といった人々が米国並びに同盟国を北朝鮮の脅威から守る上では、金氏のそうした動機について理解することが、軍事衝突を避ける鍵になる。

「実際のところ、朝鮮半島での衝突を避けたいと誰よりも望んでいるのは金正恩氏なのだ」とリー氏は述べ、「我が国をはじめとする各国は、あの独裁政権に流れる保守主義を過小評価する傾向がある」と分析する。

リー氏やもう1人のCIA高官のマイケル・コリンズ氏によれば、金氏は米国との戦争を望んでいないものの、実権を掌握し続けるためには対立関係を継続させる戦略が鍵を握ると見ている。「北朝鮮は、対立の上に繁栄する政体」だとリー氏は言う。

2011年に父の跡を継いだ金氏がここまでの実権を握ったのは、体制の中で権力を固め、北朝鮮を核保有国へと転換させることを狙った綿密な計算に由来する。

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