韓国系アンカーに差別的な苦情電話 米ミズーリ州の地方局

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韓国系アンカーに差別的な苦情電話 米ミズーリ州

(CNN) 米ミズーリ州セントルイスにあるテレビ局の番組で、韓国系のアンカーが同国の伝統料理に言及したコメントに対し、視聴者から差別的な苦情電話がかかってきた。SNS上でこれを知ったアジア系米国人から、アンカーを応援する声が上がっている。

CNN提携局KSDKのアンカー兼リポーター、ミッシェル・リーさん(42)は先週、新年の伝統料理を扱ったコーナーの最後に、自分は「多くの韓国人と同じように」韓国の雑煮「トック」を食べると話した。

これに対して、同局に女性の声で苦情の電話があった。女性は約1分間の録音メッセージの中で、リーさんの話に不快感を持ったと話し、「白人のアンカーが『白人は元日にこれを食べる』などと言ったら不適切」で「クビになるだろう(笑)」と主張。「とてもアジア人的な発言だった。韓国人としての自分は、自分の胸に納めておけばいいのに」と非難した。

リーさんは同州で白人の両親に育てられたが、韓国の文化も受け継ごうと努めてきた。メッセージにショックを受けて傷つき、涙が出たと振り返る。

リーさんはその夜、苦情のメッセージを聞く自身の映像をSNSに投稿した。すると数時間のうちに多くのアジア系米国人から、新年の伝統料理を紹介し、「#とてもアジア人的」であることを誇りに思うと言い切る書き込みが寄せられた。

リーさんは今後、アジア系米国人ジャーナリスト協会(AAJA)への支援活動として、「とてもアジア人的」という文字入りのTシャツや帽子を売り出そうと考えている。

「人種差別で命を落としたり、重傷を負ったりする人もいる。私の経験はささいなこと」と語りつつ、そのおかげでたくさんの善意に恵まれたことに感謝していると述べた。

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