中国で60年ぶりの記録的猛暑、四川省の工場操業停止

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半導体メーカーで働く人々=5月24日、中国南西部の四川省遂寧市/Zhong Min/FeatureChina/AP

半導体メーカーで働く人々=5月24日、中国南西部の四川省遂寧市/Zhong Min/FeatureChina/AP

香港(CNN Business) 記録的な猛暑に見舞われている中国で、南西部の四川省が省内の工場に対し、電力不足に対応するため6日間の操業停止を命じた。

四川省は半導体や太陽光パネル製造工場の集積地で、米アップルに部品を供給している台湾の富士康科技集団(フォックスコン)や、米半導体大手インテルといった世界大手の工場が影響を受ける。

四川省はまた、電気自動車のバッテリーに使われるリチウム採掘の中心地でもあり、操業停止はリチウムの原材料価格を押し上げる可能性もあるとアナリストは予想する。

中国は60年ぶりの記録的猛暑に見舞われており、多くの都市で気温が40度を突破。オフィスや家庭のエアコン需要が急増して電力供給が逼迫(ひっぱく)した。干ばつによって河川の水位が低下し、水力発電量も減っている。

四川省と国営電力会社は14日に出した緊急通知で、省内21都市のうち19都市の全工場で15日~20日まで操業を停止するよう指示した。住宅用の電力を確保するためとしている。

同省の公式サイトに16日掲載された情報によると、四川省は7月以来、猛暑と干ばつが続いていたが、今月7日からは60年ぶりの猛烈な熱波に見舞われ、平均雨量は前年同時期より51%減少した。

四川省のほか、江蘇、安徽、浙江などの各省も、企業や家庭に対して節電を呼びかけている。

オフィスのエアコンの温度を26度以上に設定するよう求めたり、3階までのエレベーターは停止するよう指示したりしている地域もある。

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